着物の種類の中でも一番カジュアルになるのが織りの着物です。

普段着や街着となり、ショッピングや旅行、友人との軽いお食事にというのが一般的です。
着物の柄や雰囲気にもよりますが、帯と小物の組み合わせ方により、観劇や趣味のお集まりなどにも 着ていくことができます。


織りのきものとは、糸を染色してから織り上げて生地にしたもので、紬・御召・木綿などがあります。
反対に、白生地にあとから色柄を染めたものを
染めのきものといいます。    




代表的な織りのきもの

織りのきものの代表といえば、大島紬結城紬塩沢紬など高価なものがあり、あこがれる 方もたくさんいらっしゃることでしょう。
とても高価な品なので、フォーマルな席にも大丈夫と思いがちですが、通常はかしこまった席に着て行くのは 不向きです。



藍大島 泥大島 白大島
大島紬
本場の大島紬は鹿児島県奄美大島で生産され、泥染めなどが有名。
織締めの絣加工は大島独特で、手織りで織り上げられ、繊細な絣模様の大島紬は高級品として名声を保ちます。

結城紬
茨城県と栃木県の境にある結城地方で生産されます。
手紡、居坐機などの伝統的技法を保持し、染色や縞模様で有名です。
塩沢紬
新潟県塩沢地方で生産される、お召し風の紬絣。
シャリッとした風合いが独特で、夏物によく使われます。
塩沢紬にはさらに透け感のある夏塩沢というものがあります。
琉球紬
沖縄県で産するの手織りの平織り紬。
紬糸を植物性染料などで染めて織り、質は柔らかで丈夫。
久米島で織られる久米島紬や首里の花織りなどがよく知られる。

米沢紬
山形県米沢地方で織られる紬織物。
長井紬、置賜
(おきたま)紬、米沢琉球紬などが有名。
牛首紬
石川県指定無形文化財に指定される大変貴重な紬です。
名前の由来は、石川県白峰村牛首から生産されたことで、その技術は、白山山嶺に今もなお大切に受け継がれていています。
しなやかで強く、しわになりにくく独特の地風と光沢が特徴です。



格の高い織りのきもの

織りの着物でも付け下げや訪問着のような柄付けのものがあります。とてもおしゃれですね。このような着物は、軽めの付け下げ、訪問着と同等の格となり、ちょっとイイお店でディナーとかコンサートなどにも向くでしょう。

また、
紬の無地はしゃれ着として着られ、食事や観劇などにも着ていけます。
また、紋をつければ、軽い茶会やちょっとしたパーティーなど多少改まった席にも着られます。


紬の付け下げ
紬の訪問着
紬の無地


しかし、どちらとも豪華な結婚披露宴など華やかな場に着ていくのはNGです。
あくまでも織りの着物の基本は普段着のきものということをお忘れなく・・・。




織りのきものにあわせる帯

・・・カジュアルに装うには・・・

通常は、半幅帯や、名古屋帯をあわせます。
かがりの名古屋帯などは良く合い、他の帯では、金銀糸が控えめの方が良いでしょう。

趣向性の高いものや織りの細かいおしゃれな紬には、かがり名古屋帯の他に、塩瀬の染め帯や縮緬地の帯、紬地のおしゃれ袋帯なども合います。

紬着物 半幅帯 塩瀬名古屋帯 おしゃれ袋帯



・・・格調高く装うには・・・

紬を付け下げや訪問着に仕立てた着物には、格の高い名古屋帯や、軽い袋帯、おしゃれ袋帯をあわせます。
パーティーの時など、華やかに装いたいときは、帯に金銀糸が入っていても構いません。


付け下げ・訪問着の紬 格の高い名古屋帯 軽い袋帯 おしゃれ袋帯


普段着で着るときは帯も軽いものを、ちょっとおめかししたい時は帯も少し良いものを組み合わせて楽しんでください。



コーディネート

さあ、ここからは実践編です。

着用の目的別に分けて、コーディネート例をご紹介していきます。


街着編・・・毎日着る普段着から、友人とのランチやデパートへショッピング

ドレスアップ編・・・ディナーや観劇、コンサート、趣味的なパーティー、軽いお茶席に



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